平成20年6月24日(火)上級救命の再講習が実施されました。
上級救命の最初の講習は8時間行われ、 3年ごとに再講習(3時間)を受講しなければならないことになっています。
心肺蘇生法、AEDの使用方法、気道異物除去、止血、搬送法、やけど、熱中症等の初期対応等の講習を受けました。
心肺蘇生は人工呼吸と心臓マッサージで、画像に写っている人形くんを使用して練習をしました。
AEDは練習用の模擬装置を使用して行いましたが、やまぶき荘に備え付けられている実物のAEDについてもボ タン位置確認やチェックを行いました。
今回、上級救命の再講習受講したメンバーの中にはすでに複数回の再講習を経験しており、心肺蘇生やAEDの 操作についても経験済み職員もいます。こういった応急手当の技術が必要な状況にならなければ良いのです が、万が一のために準備しておくことは非常に大切ですね。
AED 自動体外式除細動器
AED 自動体外式除細動器(じどうたいがいしきじょさいどうき、Automated External Defibrillator,)は、 心臓の心室細動の際に電気ショックを与え(電気的除細動)、心臓の働きを戻すことを試みる医療機器です。
使い方は、電源を入れ、電極パッドを胸に貼り付けると心電図を解析して電気ショックを与えるべきかを調べる(心臓が停止した場合には作動しない。
心室細動(一部機種では上室性頻拍も適応)の場合のみ作動する)。 電気ショックが必要と解析した場合には、機械の指示に従ってスイッチを押すと電気ショックを与える。 従来の除細動器は医師などの専門家が使用することを想定されているため手動式であるが、 空港などに公共の場に配備されている自動体外式除細動器(AED)は、 操作を自動化して医学的判断ができない一般の人でも使えるように設計されている。
操作はいたって簡単で、AEDの発する指示音声に従ってボタンを押すなど2~3の操作のみで、 取り付けもピクトグラムで分かりやすく説明されており、医療知識や複雑な操作なしに電気的除細動が実行される。 AEDによる除細動の施行と併せて、そばにいる者が心臓マッサージ・人工呼吸を継続して行うことも救命のために不可欠です。
日本では救急車が現場到着するまで平均で約6分強を要するが、心室細動の場合、 一刻も早く電気的除細動を施行することが必要とされており、 6分も待つ余裕は全くない (カーラーの救命曲線によれば心停止3分で死亡率はおよそ50%)。
救急車の到着以前にAEDを使用した場合には、 救急隊員や医師が駆けつけてからAEDを使用するよりも救命率が数倍も高いことが明らかになっています。
こうしたことから、AEDをなるべく多数配置するとともに、 一人でも多くの人がAEDに関する知識を有することが非常に重要だとされています。